見切れる
「見切れる」という言葉について解説します。
「スタッフが見切れる」「写真の一部が見切れる」といった感じで使われるこの見切れるという言葉。
みなさんも一度は見聞きしたことがあると思います。
意味もなんとなく分かっているという方が大多数だとは思いますが、実はこの言葉は全く逆の意味を一つの言葉で持っている言葉だというのはご存じでしょうか。
ここではそんな異なる意味を持ち合わせている見切れるという言葉について、意味や使い方を詳しく紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。
見切れる(みきれる)の意味とは
見切れる(読み方・みきれる)とは
- テレビ放送や演劇で本来見えてはいけないものが見えてしまうこと。
- 写真や映像で、フレームに人物などの全体が収まらず、一部が切れていること。
いかがでしょうか。1の見えてはいけないものが見える。と、2の見えるべきものの一部が見えないこと。という真逆ともいえる意味になっているのが分かると思います。
本来の見切れるの意味は1の意味で、見えてはいけないものが見えてしまうことを指していました。それが次第に2の意味でも使われるようになったと言われています。
現在、演劇や音楽ライブなどで「見切れ席」という席が、通常の席より安く売られていることがあります。
これは1ではなく2の意味の見切れとなっていて、公演の一部が見えないことがある席。という意味で見切れ席と言われているので併せて覚えておくと良さそうです。
ちなみに、見切れの反対は見切るではありません。見切るの意味は「見届ける、みきわめる」です。写真が見切れているとは言っても、写真を見切るとは言いませんので注意しましょう。
見切れるの使い方・例文
- 見切れ席ならまだしも、世の中には完全見切れ席という謎の席があるらしい。