肩透かし
皆さんは「肩透かし」という言葉をご存知でしょうか。
意味は知っている方も多いと思われますが、由来などは知っているでしょうか?
肩透かしの意味とは
肩透かしとは、元は「相撲の決まり手の一つ。向かってくる相手から身をかわし、相手の肩をはたいて引き倒す技」という意味です。
そこから転じて「向かってくる相手の勢いをうまくそらすこと」という意味でもあります。
相撲の技における「肩透かし」は、正確には「差し手を相手の脇に浅くかけ、手前に引きながら体を開き、もう一方の手で相手の肩を叩いて前へはわせる」という手順で行われるもののようです。
言葉で聞いただけではどういう技か分かりにくいですが、ざっくり言うと「向かってくる相手を受け流し、その勢いを利用して転ばせる」ようなものです。
こちらにぶつかろうと思って突進してくる相手をかわせば、その勢いのまま前方へ突っ込んでいき別の物体にぶつかるか転ぶかして、相手だけが怪我をすることになります。
相撲の技の場合は「相手の肩を叩いてすかす」ことでこれを行うので「肩透かし」です。
この技に例えて、「勢いよく向かってくる相手を軽くあしらう」「空回りさせる、拍子抜けさせる」などの行動を「肩透かし」と言うようになりました。
「肩透かし」をされる側になる場合、「肩透かしを食らう」という書き方になることが多いです。
肩透かしの使い方・例文
- 上司に呼ばれたので緊張しながら行ったら大したことのない用事で、肩透かしを食らうことになった。
- 旅行土産にお菓子を渡したら、相手は高価な物を期待していたらしく肩透かしを食わせることになってしまった。