ひょうきん
皆さんは「ひょうきん」という言葉をご存知でしょうか。
最近はあまり聞かなくなった言葉ですが、一定以上の年齢の方々にはバラエティー番組のタイトルに使われていたこともあって知名度があるようです。
ひょうきんの意味とは
ひょうきんとは「気軽でおどけるような様子であること。人を面白がらせるような愉快な調子であること。」という意味です。
「あなたはひょうきんだ」と言われた場合は、基本的には「愉快で楽しい人」という褒め言葉となります。
ただし、文脈によっては「お調子者」という若干の嘲笑したニュアンスが入ることもあります。
漢字で表記すると「剽軽」と書きます。
「剽軽」の「剽」は、訓読みでは「おびや・かす」「すばや・い」で、意味は「脅かす、脅す」「盗む、かすめ取る」「素早い」です。
「ひょうきん」の意味とはかけ離れたネガティブなイメージの意味が多く、何故この漢字が使われているのかと思ってしまいます。
「剽軽」は、本来は「ひょうけい」と読む「身軽で素早い」という意味の言葉なのです。つまりこの場合の「剽」は、上記の三つ目の意味で使われているのです。
この言葉が日本に入ってきてから、「軽率」という意味で使われるようになり、「軽率な性質」が「気軽な調子」と変化を重ねて現在の形になりました。
さらに読み方も訛って「ひょうきん」になったようです。
ひょうきんを使った文章・例
- 子供の頃の彼はクラスに一人はいるひょうきんな男子で、よく教室でおどけるような言動をしていた。
- この曲は、ひょうきんなリズムが気に入ってよく聴いている。