冠婚葬祭
「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」という言葉をご存知でしょうか?
結婚式やお葬式をひとまとめにしていう言葉だということをご存知の方は多いかと思います。
しかし、それがなぜ「冠婚葬祭」なのか、ということを知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は「冠婚葬祭」について解説します。
冠婚葬祭の意味とは
「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」とは、人が生まれてから死ぬまでの間の節目の催し全部をまとめた言葉です。本来は、元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つのことを指していました。
冠(かん)
そもそもは元服のことを指していました。元服とは、男子が成人し、髪型や服装を子供から大人へと改め、初めて冠をつける儀式でした。
現代の催しでは、成人式がこれにあたります。
婚(こん)
婚礼の儀式。つまり結婚式のこと。現代でも、冠と祭はともかくとして、人生の大きな節目のひとつとして大切にされている儀式です。しかし、宗教的な意味あいは薄れ、社会的に認められることを目的として行われることが多くなりました。形式も様々で、神前式、教会式、人前式など。以前は、男女カップルでしか行われていませんでしたが、LGBTの認知とともに同性カップルで式を挙げることができる施設なども増えてきました。
葬(そう)
人が生まれてから死ぬまでに行われる催しの中で、一番最後に来る節目「死」に際して行われる儀式、つまりお葬式のこと。婚と並んで現代でも重要視されている儀式です。
現代での傾向として、葬儀を大々的に執り行わず、近しい親族だけで行う家族葬が増えてきたようです。
祭(さい)
先祖の霊を祭ること、祭祀儀礼のこと。法事やお盆がこれにあたります。また、正月・七夕・節分・お彼岸やお中元・お歳暮などの年中行事などもこれに含まれます。
冠婚葬祭を使った文章・例文
冠婚葬祭のマナーは、地方や時代によっても少しずつ違うため、いったいどれが正しいのか分からなくなる。