季節風
皆さんは「季節風」という言葉をご存知でしょうか。
なんだか学校の授業で習ったな、という方もいるかもしれませんね。
しかし季節風とは、皆さんにとって非常に身近な存在なのです。
今回は「季節風」という言葉について詳しく解説します。
季節風の意味とは
季節風とは「季節によって吹く方向を変える風。モンスーンともいう。」です。
ある地域において、一定の方角へとくに強く吹く風のことを「卓越風」といいます。
その卓越風の中でも、季節に影響されて吹く風を「季節風」、または英語で「モンスーン」と呼びます。
「モンスーン」はアラビア語で季節を意味する「マウスィム」に由来する言葉です。
日本の季節風は夏は太平洋から南東の風が、冬は大陸から北西の風が強く吹きます。
夏は太陽の強い日差しによってユーラシア大陸が暖められ、暖かい空気が上昇していきます。
その空気の動きによって太平洋の空気が流れ込み、南東の風が起こるのです。
逆に、冬はユーラシア大陸の気温が下がるので、空気が太平洋の方に流れていきます。
この冬に吹く北西の風が日本海の水蒸気を巻き上げることで、日本海側の地域に大雪が降るのです。
学校の社会の授業でよく一緒に習うものに「偏西風」があります。
こちらは地球の自転によって起こる風で、一年中吹いています。
つまり、偏西風と季節風は全く別の種類のものです。
季節風を使った文章・例文
- 春風や北風も季節風であり、肌で季節を感じられる風だ。
- 日本の季節風には、雅な名前が付けられていることも多い。