一蹴
皆さんは「一蹴(いっしゅう)」という言葉をご存知でしょうか。
「蹴」という漢字は良く見る字ですが、この場合の読み方は「ける」ではなく「しゅう」です。
音読みの方は馴染みがないので、分からない人もいるのではないでしょうか?
今回は「一蹴」という言葉について詳しく解説します。

一蹴の意味とは
一蹴とは「蹴飛ばすこと」、あるいは「申し出を跳ね除けること」「苦労することなく相手を退けること」という意味です。
読み方は「いっしゅう」であり、「いちげ」ではないので注意が必要です。
もともと一つ目の意味だったものが、派生して二つ目や三つ目の意味でも使われるようになりました。
二つ目の意味は相手から提案や申し込みなどをされたのに全く耳を貸さずに拒絶する様子が、三つ目は相手をあっさりと跳ね除ける様子が、まるで蹴飛ばすようだというところからきています。
仕事をしていて良かれと思ってした提案をバッサリ否定された経験は多くの人が持っています。
まるで蹴飛ばされたようでショックな感じというのは、感覚としてわかっていただけるのではないでしょうか。
言われた方は言われた方で、嫌な申し入れはさっさと一蹴したいというのが人間の本音です。
しかし、いろいろな事情がそうさせてくれないものでもあります。
気に入らないことを一蹴するということばかりを繰り返せば、次第に信頼を失ってしまいますね。
一蹴の使い方・例文
- 私が何日もかけて書き上げた渾身の企画書は、上司によって一蹴された。
- 友人が援助を頼んできたが、余裕がないので一蹴することにした。