天運
皆さんは「天運」という言葉をご存知でしょうか。
まるで神の采配のような巡り合わせを感じた時、そこに確かに存在しているのが「天運」ですね。
今回は「天運」という言葉について詳しく解説します。

天運の意味とは
天運とは、以下の意味を持つ言葉です。
- 天から与えられた運命。
- 人間に幸福や不幸をもたらす、人知を超えた作用。
- 天体の運行。
一つ目の意味では、「天命」という同音異義語があります。
何らかの宗教用語のようにも思いますが、特定の宗教に由来する言葉ではないようです。
むしろ、どの宗教であっても「人間の意志を超えた神の力が運命を動かしている」という認識は共通しているのでしょう。
「悪運」という言葉が対義語のように見なされることが多いですが、この言葉の意味は「悪いことをしても報いを受けず、ずっと栄えたままであること」「運が悪いこと」というものであり、全くの別種です。
「悪運が強い」という使い方をすると一つ目の意味になりますが、たまに「死にそうな目にあってもかろうじて致命傷は避け無事である」のような意味で使う人もいます。
しかしこれは誤用であり、この場合は「不幸中の幸い」などの言葉が妥当です。
また、「天運」とは良い運だけを指すとは限りません。
良いことも悪いことも天の意志による巡り合わせである、というのが正しい意味です。
天運を使った文章・例
- オーディションは全力でやり切ったので、結果は天運に任せるのみだ。
- ここまで失敗続きだと、天運に見放されたのかもしれない。