実録
皆さんは「実録」という言葉をご存知でしょうか。
「じつろく」という読み方も、意味もなんとなく知っている方が多いでしょうが、実は皆さんが思っているよりも厳密な定義があるのです。
今回は「実録」という言葉について詳しく解説します。
実録の意味とは
実録とは「事実をありのままに記録すること」という意味です。
読み方は「じつろく」です。
脚色や私見などを一切交えず、起こったことのみを忠実に記録したもののみが「実録」となります。
その性質上、ノンフィクションである必要があります。
文章や映像、漫画など、さまざまな形態があります。この中で映像形態をとり、後から作られた再現ではなく実際の映像を用いたものを「ドキュメンタリー」といいます。
映像に限らず、資料などを基に後追いで作られたものは再現性が低いと見なされ、「実録」ではなく「事実を基にしたフィクション」とされることが多いです。
綴り手はその事実における当事者や関係者である必要はなく、第三者の取材によって記録されたものであっても構いません。
「当事者が体験したことを記録したもの」のことは「体験談」や「エッセイ」などと呼ばれています。
こちらの場合は本人の主観によって語られることなので、感情や憶測を交えた描写となり得ます。
また、歴史用語としての専門的な用法もあり、「ある君主一代の言動や在位中に起こった出来事を記録した編年史の形態」という意味になります。
実録の使い方・例文
- かつて起こった重大事件の実録映画を見るのが好きだ。
- テレビ局から、仕事現場の実録映像を撮りたいと取材依頼が来た。