花散らし
「花散らし」という言葉は、桜が咲く季節になると天気予報でよく聞く言葉ですね。「来週は花散らしの雨が降りそうです」「花散らしの風が吹くことになります」などの表現を耳にしたことがある人も多いと思います。
天気予報で使われる言葉と考えられていますが、本来の意味は実は違います。隠語的な使われ方をしていた言葉なので恥ずかしい思いをしないように本来の意味を知っておきたいですね。
この記事では「花散らし」の意味や使い方を解説します。
花散らしの意味とは
「花散らし」の意味は「旧暦の3月3日に花見をする。そして翌日に若い男女が集まって飲食すること」です。表現がわかりにくいですが、これは隠語的に使われているものです。夜通し若い男女が宴会をする、つまり若い男女の交わりがある宴を表しているものなのです。
しかし、現在では「花散らしの雨」などのような形で桜を散らす意味で使われることも多くなっています。本来の意味とは違いますが、こちらの方が市民権を得ていますね。
本来の意味を考えると天気予報で「花散らし」と言っているのはかなりドキッとしますが、天気予報で使う場合にはあくまで「桜を散らす」という意味だけです。

花散らしを使った文章・例文
- 昔はお花見の季節になると花散らしの行事が開かれていたようだが、いまの日本では考えられない文化で面白い。
- 今週末には花散らしの雨が降るため、花見を考えている人は平日の間にしてしまった方がよいだろう。
- 満開の桜が大好きな私は花散らしの風が吹くのが憎くてしょうがない。