神風
「神風」という言葉は、日本人であれば知らないでは済まされないところがあります。
「かみかぜ」とも「しんぷう」とも読めて、それぞれの読み方にエピソードがあることでも有名です。
昭和20年代や室町時代のことを勉強する際には必ず出てくる言葉で、毎年お盆の時期になるとテレビでも取り上げられるため、知らないと相当恥ずかしい目にあってしまいます。
ここでは神風の本来の意味や、日本の歴史の中で使われてきたことなど、詳しく解説していきます。

神風の意味とは
神風とは本来日本の宗教用語で、「神の力によって吹く強い風」のことを意味しますが、主に「元寇を防いだ2度の暴風雨」と「神風特攻隊」のことを指します。
日本書紀に登場する言葉で、宗教用語として用いられていましたが、元(モンゴル)が侵略してきた元寇(げんこう)の際には、2度の襲来で2度とも暴風雨が吹き、元寇を防いだことから、神風という言葉が広く知られるようになりました。
また第2次世界大戦の末期に、日本軍が取った自爆攻撃の神風特攻隊(かみかぜとっこうたい)を指して一言で「神風」と呼ぶ場合もあります。
このため、「かみかぜ」と読む場合が多く、「しんぷう」という読み方は比較的少ない方だといえます。
神風を使った文章・例文
- 戦争末期に神風特攻隊として散っていった人達のことを考えると、いつも胸が締め付けられる思いになる。
- 1日のうちに奇跡的な幸運が立て続けに起こった。こういうのを神風が吹いていたというのだろうか。
- 風で飛ばされた重要な書類が、ちょうどよく逆向きの風が吹いたおかげで無傷で手元に戻ってきた。あれこそまさに神風だった。