壮絶
「壮絶」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
ドキュメンタリー映像やニュースなどで「壮絶な人生」や「壮絶な死」という形でよく使われる言葉ですが、なんとなくニュアンスは分かっていても、ちゃんと意味を理解している方は意外に少ないのではないでしょうか。
また読み間違いがされがちな言葉でもあるため、ここでしっかり「壮絶」の意味や使い方などを理解しておきましょう。
壮絶の意味とは
壮絶とは、「同じだけ勇ましいものがないほど勇ましいこと」や「とてつもなく激しいこと」を意味します。
「壮」は血気盛んや力強いことなどを意味する言葉で、超絶や凄絶と同じように「絶」と一緒に使うことでより激しい状態を表す言葉として用いられています。
冒頭で紹介したような「壮絶な死」や「壮絶な人生」という使われ方から、痛ましいことや苦しいことを意味する言葉だと思われがちですが、少しニュアンスが異なるため注意が必要です。
類語には「壮烈」や「勇壮」といった言葉が挙げられます。
また読み方は「そうぜつ」になります。「せいぜつ」や「せんぜつ」といった読み間違いがありますが、「壮」は「そう」としか読まないため注意が必要です。
壮絶を使った文章・例文
- 5時間にも及ぶ壮絶な死闘の末、ついに世界ランキング1位の選手を倒したあの試合は、後々まで語り継がれるものになるだろう。
- 警官たちが暴漢を取り押さえた激しい様を表現する言葉に壮烈を使うか壮絶を使うかで揉めていたところ、若手のどっちも使ったらどうかという言葉を採用し、「壮烈にして壮絶」とした。