高じる
「高じる」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「趣味が高じて」など、日常的にこの言葉が使われる機会は多いですが実は「役不足」や「爆笑」などと同様に、一般的な使われ方の多くが誤用であることをご存知でしょうか。
また同じ発音の「講じる」も同じ意味として使われているなど、何かと誤用が多いため、しっかりと意味を理解しておきたいですよね。
ここではそんな「高じる」について意味や使い方などをご紹介していきます。
高じるの意味とは
高じる(高ずる)とは本来、「激しい」、「程度の甚だしい」という意味になります。
感情が激しくなることや状況が悪化すること、あるいは病気の症状の悪化がひどく早いことなどを指し、良い意味と悪い意味の両方で使われる言葉です。
一般的には作戦が的中することや、物事が良い方向に転ぶことを指して使われますが、本来は誤用に当たります。ただし、「役不足」などと同様に、誤用でも通じる言葉とされています。
同じ発音の言葉に「講じる」がありますが、こちらはなんらかの策や方法を実行することを意味し、高じるのように激しくなるという意味は含まれていないため注意が必要です。
高じるを使った文章・例文
- 上司からの嫌がらせが甚だしいため、これ以上怒りが高じるようなことがあれば、我慢できずに手を出してしまうかもしれない。
- 恋愛感情が高じるほどに、フラれたらどうしようという不安も一緒に高じるから不思議だ。
- 講じることで、病気が高ずるのを防ぐことができるかもしれない。