破竹の勢い
「破竹の勢い」という言葉の意味や使い方について解説します。
この「破竹の勢い」という言葉は、戦況などを表す際に用いられます。
読み方は「はちくのいきおい」となります。
物事の勢いが激しくとどめがたい様子といった意味を持つ言葉ですが、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。
今回は、由来についても解説するので、この機会に「破竹の勢い」について詳しく知っていきましょう。
破竹の勢いの意味とは
破竹の勢い(はちくのいきおい)とは「物事の勢いが激しく、とどめることができないさま。猛烈な勢いで進んでいく様子。」という意味を持つ言葉です。
使い方としては「破竹の勢いで勝ち進む。」といった表現が一般的です。
由来は、竹の特徴からきています。
竹は、刃物を使って割るとはじめの一節が割れたあとは、一気に一直線に割れることから、物事の勢いが激しい様子やとどめがたい様子に対しての例えとして使用する言葉になりました。
この破竹の勢いという言葉は、「晋書」杜預伝の中にある「今兵威已に振う。譬ばを竹を割るが如し。數節の後、皆刃を迎へて解け、復手を著くる処無し。」に基づきます。
現代語に訳すと、「現在、こちらの軍の兵威は盛んで、例えるなら竹を割るようなものである。刃を当てれば数節の先まで割れてしまうから、手の施すことはもう残っていない。」といった意味になります。

破竹の勢いを使った文章・例文
- わが校の野球部は、全国高校野球大会で破竹の勢いで勝ち進んでいき初の甲子園出場を果たした。
- 大物俳優の二世として鳴り物入りで芸能界に入った彼は、破竹の勢いで活躍し映画賞を総なめにした。