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「お気遣い」と「お心遣い」
「皆さんのお気遣いに感謝します。」あるいは「皆さんのお心遣いに感謝します。」どちらも同じような意味に聞こえてもおかしくはありません。
これら二つの表現に違いはあるのでしょうか?
この表現は礼儀を重んじる日本において大切な言葉です。
メール文などでも相手に送る際に頻繁に使用される表現なので使い分けできるようしっかりと把握しておきたいものです。
理解して「お気遣いありがとうございます」あるいは「お心遣いいただき」と言えるようにするために調べてみましょう。
この記事では、例文、英語での表現などを調べていきます。
「お気遣い」と「お心遣い」の意味とは
お気遣いとは、「人として必要とされる、あるいは求められる行動や礼儀に対にたいして用いられる言葉」です。
お心遣いとは、「相手が示す親切な行いのきっけとなった思いや動機、または心の状態」を指示します。
二つを英語で表現してみる
では、それぞれの表現を英語で表現するとどうなるのでしょうか?
まず、お気遣いとは「Concern」「Etiquete」とも言えるかもしれません。
いずれにしても英語では一言では表現しきれない言葉ですが、相手の配慮やエチケットある行為を指示しています。
一方、心遣いとは「Care」「Sympathy」「Anxiety」「Thougthfulness」のようにやはり心の状態に関係のある表現となっています。
こちらの表現も日本語では直接的に訳すには文章で表現すべき言葉だと言えます。
しかし、英語で意味を見ると使い分けるための理解をある程度得ることはできます。
「お気遣いありがとうございます」は「Thank you for your concern」
「お心遣いいただきありがとうございます」は「Thank you for your thougthfulness」とそれぞれ使い分けることはできます。
「お気遣い」と「お心遣い」の違いとは
「お気遣い」とは相手の礼儀や配慮を表すので、気を使ってくれる様子をも表します。
なので、相手の配慮された行いや言葉に対して「お気遣い」と言います。
「お気遣いありがとうございます」とは気を使って言葉をかけてくださりありがとうございますと言っている事になります。
または、気を使ってここまでしてくれてありがとうとも言い表せます。
「お心遣い」とは心の状態を特に表していましたから相手の思いやりに対して指す言葉となっています。
「お心遣いいただきありがとうございます」とは思いやりを示してくれたことに感謝する言葉となっています。
このように理解すると二つの言葉を使い分けることが容易になります。
違いを知るために間違った使い方とは?
お気遣いの間違った例文を見てみましょう。
「何もできなくとも、お気遣いを示しましょう。」
これでは、心も行いもないような状況を表します。
心遣いの間違った例文です。
親切にもコーヒーを出してくれたのに「ありがとう。お心遣いはいらないですよ。」と言ってしまうと相手の思いやりのある心まで否定していることになります。
このように、使い分けを知っていることは社会人としての礼儀を正確に伝える上で重要な要素です。
「お気遣い」と「お心遣い」を使った文章・例文
「お気遣い」
- お気遣いによって支えられました。
- お気遣いの富んだおもてなしでした。
「お心遣い」
- お心遣いに心を動かされました。
- あのお心遣いには純粋さを感じました。