栄枯盛衰
「栄枯盛衰(えいこせいすい)」という言葉って、学生時代などの試験勉強などで、覚えた記憶がありますよね。
今回は、誰でも知っているけど、少しかっこよく使ってみたい四字熟語、「栄枯盛衰」についてご説明します。
栄枯盛衰の意味とは
「栄枯盛衰(えいこせいすい)」の意味は、「どんな勢いにも、栄えたり衰えたりすることがあること」。「人の一生や一族の運命など、繁栄はいつまでも続くわけでなく、いずれは衰える世の儚さ」です。
栄枯盛衰の由来は、草木が青々と生い茂ったり、枯れてしまったりする様子を、言葉にしています。
”栄枯”は、「盛んになったり衰えたりを繰り返す」ことで、”盛衰”は、「物事が盛んになったり衰えたりする」を、意味しています。同じ意味の熟語が、更に重なっていることが、見えてくるでしょうか?重ねることでより、強い意味を表しているのが、「栄枯盛衰」という四字熟語です。
栄枯盛衰の類語・対義語
類語は、学生時代に習った『平家物語』の書き出しの一説にある、「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」です。
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす』この世は無常であるから、栄華を極めた盛んなものでも、必ず衰える時が来るという意味です。
他にも類語は数多くあり、一栄一辱(いちえいいちじょく)や栄枯休咎(えいこきゅうきゅう)などが当てはまります。
沈既済「枕中記」の中に、邯鄲の夢(かんたんのゆめ)という、栄枯盛衰の儚さを表す故事もあります。
さきほども触れましたが、栄枯盛衰という言葉は、同じ意味を持つ言葉を、重ねて強調した四字熟語で、栄えると衰えるの相反する意味が繰り返されているので対義語はありません。
栄枯盛衰を使った文章・例文
栄枯盛衰を使った例文をご紹介します。
- 古代ローマの、栄枯盛衰の歴史をたどる旅に出た。
- 良い時もあれば悪い時もある。栄枯盛衰は世の習いとはよく言ったものだ。