孤軍奮闘
皆さんは「孤軍奮闘」という言葉をご存知でしょうか。
分かりやすい意味の四字熟語ですが、似た意味の言葉との混同も少なくありません。
今回は「孤軍奮闘」という言葉について詳しく解説します。
孤軍奮闘の意味とは
孤軍奮闘とは「他からの助けや支援がない中で、一人で戦うこと」という意味です。
読み方は「こぐんふんとう」です。
よく似た言葉に「四面楚歌(しめんそか)」があります。
こちらは「周り中を隙間なく敵に囲まれていること」という意味です。
周囲を敵に囲まれた楚の項羽が、敵軍のあちこちから聞こえてくる楚の歌を聞いて「皆敵に寝返ってしまったのか」と絶望した、という故事から生まれた言葉です。
「四面楚歌」と比べると、「孤軍奮闘」は敵に囲まれているという状況とは限らないという違いがあります。
「本来協力するべき仲間が何もしないので、一人で戦っている」とか「そもそも単騎である」といった状況をも表すことができます。
つまり、強敵を相手に一人で必死になって戦っているという様子に主眼を置いた言葉なのです。
もちろん「四面楚歌」の状態で「孤軍奮闘」する、という状況もあり得ます。
というより、「孤軍奮闘」している相手は敵であるとは限りません。
「支援者もなくたった一人で、目標に向かって努力している」という様子ならば、同じく「孤軍奮闘」で表すことができます。
「強大な目標に一人で立ち向かい奮戦する」という状況を表したのが「孤軍奮闘」なのです。

孤軍奮闘を使った文章・例文
- 親は、子供が孤軍奮闘努力する姿を見ているしかできないのが歯がゆい。
- グループメンバーが研究発表に乗り気でない中、友人だけが孤軍奮闘していた。