巧言令色
「巧言令色(こうげんれいしょく)」という言葉について解説します。
みなさんはこの「巧言令色(こうげんれいしょく)」という四字熟語を見聞きしたことはあるでしょうか。
「あの人は巧言令色で信用ならない」といった感じで使いますが、日常ではなかなか出会うことが少ないので、馴染みがないという方も多いかもしれません。
ここではそんな「巧言令色」について、意味や使い方などを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、しっかりと整理・理解してみてください。
巧言令色の意味とは
巧言令色とは「口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よく取り繕ったりすること」「人に媚びを売るさま」という意味の四字熟語となっています。
ということで、かなり悪い意味を持つ言葉であることが分かると思います。
「あの人は巧言令色で信用ならない」と言った場合「あの人は口先だけ、うわべだけ媚びを売る人だから信用できない」という意味になります。
面と向かって使うような言葉ではないので、注意してください。

語源
この言葉の語源は中国の書物「論語」の中に出てくる「巧言令色鮮なし仁」からきており、意味は「言葉巧みに取り繕って人に気に入られようとする人間に、誠実な人は少なく、仁(他人を思いやる心を元にした徳)が欠けている」となっています。
論語は紀元前500年頃に生きた孔子の教えをまとめたものですが、現代に通ずるこの教えを見ていると今も昔も人間の本質はそれほど変わっていないのかもしれませんね。
巧言令色を使った文章・例文
- 彼はたいした実績もなく巧言令色で出世したと噂されている。