行雲流水
「行雲流水(こううんりゅうすい)」という言葉の意味をご存知でしょうか。
「雲散霧消」や「明鏡止水」などと同様に、定まった形のない「水」と「雲」が使われている四字熟語です。ニュースや新聞などでさえあまり見る機会はありませんが、日常生活では意外に使いどころのあるこの言葉、この機会に意味を知ってみてはいかがでしょう。
行雲流水の意味とは
行雲流水(こううんりゅうすい)とは、「自然のまま暮らし、何事にも執着しない」ことを意味します。
雲や水のように決まった形を持たず、絶えず変化し続ける人、あるいは全てを成り行きに任せて自然体でいることを指します。「流水行雲」とも言われ、国から国へ修行の行脚を続ける禅僧や、世界各地を巡る旅人などを指して用いられます。
中国の文豪蘇軾が著した「宗史」が由来だと言われています。文章を書くときの心得を語った記述から生まれた四字熟語です
行雲流水の類語・英語
似ている意味の言葉に、「一所不在」があり、同じ場所に留まらないことを指します。
また自然のままで生きる人という意味では、「天衣無縫」も類義語に当たります。
英語では流浪なら「wandering」が、自然のままになら「be natural」やディズニー映画でも話題となった「let it go」などが当たります。
行雲流水を使った文章・例文
〈例文〉
- 行雲流水を経た彼は、旅に出る前と全然考え方が変わっていた。
- 弟の性格はまさに行雲流水そのもので、その時々で全く違う物言いをする。
- これまで十分頑張った、あとは行雲流水のごとく、自然の流れに任せるだけだ。