異国情緒
「異国情緒(いこくじょうしょ)」という言葉の意味について解説します。
観光地などを紹介するテレビ番組や雑誌などで、「異国情緒あふれる街並み」という言葉を見聞きしたことがあるかと思います。意味は実際に感じて理解している方も多いかと思いますが、この記事ではその具体的な意味を解説していきます。また意外な読み方の事実も合わせて解説します。
異国情緒の意味とは
異国情緒とは、「外国の風情を感じること」を意味します。
普段見られない中世の洋風建築や、レンガ造りの家並みなど、異国の文化を感じたときの気持ちのことを言います。反対に、外国人が日本で歴史ある街並みを歩いたり、風鈴の音を聞いた時にも同様の使われ方をします。
また実際に海外にいなくても、そう感じられるものがあればどこでも成立します。国内にも「ドイツ村」や「オランダ村」など異国文化で形成された様々な観光地がありますし、街並み全体でなくても、建物の外観や内装でも異国情緒は感じることはできます。
いこくじょうちょ?
気になる読み方ですが、多くの場合「いこくじょうちょ」と読まれているかと思います。
しかし、実はこの読み方は正確には間違いで、「早急(そうきゅう※本来はさっきゅう)」や「遡及(さっきゅう※本来はそきゅう)」などと同様に、慣用読みとして用いられているのが普及したようです。
本来は、「いこくじょうしょ」と読むのが正解のようです。
異国情緒の類語・英語
同様の意味で使われる言葉に、「エキゾチック」があります。
これは英語の「exotic」から来たもので、「異国風の」や「外来の」という意味になります。
西洋人がアジアなどの東洋風のものを言うときは、芸人コンビの名前でも有名な「oriental」が用いられます。
異国情緒を使った文章・例文
〈例文〉
- 昔ながらの職人気質な父が、異国情緒を感じたことに驚いた。
- 異国情緒のあふれる食器類が並び、彼女のセンスの良さを感じた。