住めば都
「住めば都」という言葉について解説します。
読み方は「すめばみやこ」ですね。
進学や転勤など引っ越した経験がある方はかなり多いと思います。
実家と違う立地や住み心地、便利さでついついグチを言いたくなるかもしれませんが、そんな時は、この言葉の出番かもしれませんね。
住めば都の意味とは
「住めば都」とは「どんなところでも、住み慣れてしまえばそこが自分にとって一番いいところになる」を意味します。
どんな田舎でも、あるいは慣れない都市の喧騒でも、心を落ち着かせて日常を過ごしていけば、いずれはある程度慣れるし、慣れてからであれば、その場所の良いところも少しずつ出てくるかもしれません。
そうなれば、そこが自分にとっての都、つまり一番いいところ、になれるというわけです。
もちろんどうしても慣れない場所というのも、あるにはあるのですが……。
住めば都の類義語・反対語
住めば都の類義語としては、「住めば都で花が咲く」「住めば田舎も名所」などがあります。
都も、花が咲くところも、名所も、好ましいところです。 住んでいればゆくゆくそうなるというのであれば、もちろん言う事なしですよね。
住めば都の反対語ですが、「住まば都」というのがあります。
字面だけを見れば極めて近いのですが、こちらは「住むならやはり都のような便利でハイカラなところがいい」という意味ですね。 もっとも現在ではあんまり使われない言葉なので、間違える機会もそうそうないと思います。
住めば都の由来
住めば都の由来は、ちょっとはっきりとしないのですが、都という言い方はかつての平安京を思わせる言葉ですね。
気になる方は平安時代から当たってみれば如何でしょうか?
住めば都を使った文章・例文
- 住めば都で花が咲くと言いまして、田舎とはいえそう捨てたものじゃないと思うから、騙されたと思ってしばらく住んでみれば?
- 最初は金がたまったらすぐに引っ越そうと思ったが、いざ落ち着いてみれば、なかなかどうして便利な立地と思えてくる。 まさに住めば都ってやつだよ。