引導を渡す
「引導を渡す」という言葉について解説します。
引導を渡す時が来た。などの使われ方で、頻繁に見聞きする言葉ではないですが、皆さんもどこかで一度は聞いたことがある言葉だと思います。
実はこの言葉は、語感で覚えてしまうと間違いが起こりやすい言葉でもあったりします。
ここでは「引導を渡す」という言葉の意味や使い方はもちろんのこと、その間違いについても触れて紹介しますので、最後までご覧になってみてください。
引導を渡すの意味とは
引導を渡すとは「僧が死者に引導(※)を授ける」「相手の命がなくなることをわからせる」「あきらめるように最終宣告をする」という意味の言葉にとなっています。
プロになる見込みのない選手に引導を渡す。と言った場合には、そのスポーツを辞めるように促す、くびにする。という意味になります。
※引導 「仏語。衆生を導いて悟りの道に入らせること」「葬儀の際に導師が棺の前に立ち、死者が悟りを得るように法語を唱えること。また、その法語」
引導を渡すの間違い
「引導を渡す」というのは、僧や武士が出てくる時代劇などで使われることが多い言葉だと思いますが、
そのせいか「印籠を渡す」と間違えて覚えてしまう方がいらっしゃるようです。
確かに印籠も時代劇で出てきますし、最終宣告的に出てくるものという共通点もあるので、勘違いしてしうのもうなずけるのですが、漢字で覚えておくとこの間違いは解消されると思います。

引導を渡すを使った文章・例文
- このまま夢を追い続けさせるより、引導を渡してあげた方が彼のためだ。
- まさか自分の弟子に引導を渡される日がくるとは。