噂をすれば影がさす
「噂をすれば影がさす(うわさをすればかげがさす)」という言葉の意味について解説します。
聞き慣れない方も多いかと思いますが、前半部分はみなさん一度は使ったことがあるのではないでしょうか。何気なく使っている言葉ほど、全容はあまり気にならないものですよね。この機会にぜひ知っておきましょう。
噂をすれば影がさすの意味とは
噂をすれば影がさすとは、「うわさをしていると、不思議と本人がやってくるものだ」という意味です。
誰かの噂をしていた時やその直後に、当の人物がひょっこり現れた場面で、「噂をすれば」や「噂をすればなんとやら」と言っているのを聞いたことがありますよね。むしろ実際に言ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
同様に、ことわざの後半部分を「なんとやら」でぼかすことは多いですが、これは主に最後まで言い切ると角が立つ場合があることや、ぼかした部分が目の前の状況を表すのであえて言う必要もないという考えから、省略したり「なんとやら」で誤魔化すことが増えたのだと考えられます。
噂をすれば影がさすの類語
似ている言葉に、
・謗り者門に立つ(そしりものかどにたつ)
・虎を談ずれば虎至る(とらをだんずればとらいたる)
などがあります。
なんとなく暗かったり、怖い印象を受けますよね。
今回ご紹介した「噂をすれば影がさす」にも「影」という字が使われているように、どちらかといえば少し後ろめたいような意味で使われる言葉が多いようです。
噂をすれば影がさすを使った文章・例文
〈例文〉
- このタイミングでやってくるとは、噂をすれば影がさすとはよく言ったものだ。
- 悪口はそのへんにしておきなよ、噂をすれば影がさすって言うし。