「そこはかとなく」とは?意味や使い方を解説!

「そこはかとなく」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「そこはかとなく」について解説します。

目次

  1. そこはかとなく
  2. そこはかとなくの意味とは
  3. そこはかとなくを使った文章・例文

そこはかとなく

そこはかとなく」という言葉をご存知でしょうか?

言葉の響きから、なんとなく意味を察することができるようなできないような…
まさしくそれが「そこはかとなく」なんです。

というわけで、今回は「そこはかとなく」について解説します。

そこはかとなくの意味とは

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「そこはかとなく」とは、なんとなくはっきりしない、どことなく曖昧な」という意味の形容詞「そこはかとない」の連用形です。
「そこはかとない」を漢字で書くと「其処は彼とない」となります。「其処にいるのは誰だかわからない」ほど、曖昧ではっきりしない様子を表しています。

「そこはかとない」の語源は古く、平安時代から使われていました。『堤中納言物語』という平安時代後期以降に成立した物語集に「そこはかとなき物語しのびやかにして」という一節があります。この場合の「そこはかとなき」には、とりとめのない」という意味があります。
鎌倉時代に書かれた『徒然草』の冒頭にも「徒然なるままに日ぐらし硯に向かいて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くればあやしうこそ物狂おしけれ」とあります。こちらも「とりとめのない」という意味で使われています。

また、「そこはかとない」には、「際限がない」という意味もあります。「際限がない」というのは「限りがない、果てしがない」ということですね。鎌倉時代に成立した『平家物語』にその用例を見ることができますが、こちらの意味で使われることは少ないようです。

そこはかとなくを使った文章・例文

1.夜の学校は、薄暗くてそこはかとなく怖い雰囲気が漂っている。
2.ランチタイムにそこはかとないおしゃべりを楽しむ。

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