敷居が高い
「敷居が高い(しきいがたかい)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「なんか敷居が高そうで行きづらいんだよね」という形で用いられるケースが多く、ほとんどの方はこうした形で「敷居が高い」という言葉を
しかし、実はこの使い方は誤用だったことをご存知でしょうか。
ここではそんな「敷居が高い」について本来の意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。

敷居が高いの意味とは
敷居が高いとは、本来は「相手に不義理をしてしまったことが負い目となり、行きづらい状況にあること」を意味する言葉ですが、一般的には「高級感があり、一般市民には行きづらい場所」という使い方がされています。
敷居とは家のドアの開口部や、部屋と部屋との間にある溝のことを指し、そこが高く感じる、つまり入り辛く感じていることを意味します。
誤用ではあるのですが、「役不足」などと同様に、一般に浸透している使い方の方が多数派を占めているタイプの言葉で、本来の意味である「不義理による引け目」と「敷居が高く感じること」を繋げることはほとんどありません。
敷居が高いを使った文章・例文
- 家に上がらせてもらった時に、食器を一つ割ってしまい、その負い目から親しい知人にも関わらず、彼女の家の敷居が高く感じてしまう。
- 今はもう謝罪し、和解しているとはいえ、昔いじめていた相手の家へ遊びに行くのは、やっぱり敷居が高いように思えてしまう。
- 高級フレンチレストランはどうにも自分には敷居が高い気がして、デートのディナーに組み込めずにいる。