取り繕う
「取り繕う(とりつくろう)」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
日常生活でも使われる場面は多く、「カバンを取り繕う」、「自分を取り繕う」など、実際に使った経験があるという方は少なくないのではないでしょうか。
意外に読み間違いが多い言葉でもあり、「繕う」という部分でちょっと戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな「取り繕う」について意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。

取り繕うの意味とは
取り繕うとは、「破れているものを修繕する」という意味の他に、「物事の外側だけを整えること」ということも意味します。
読み方は「とりつくろう」になります。よくある間違いに「取り縫う」と書いて「とりつくろう」と読ませるものがありますが、「縫う」ではなく「繕う」になります。
服などの破れている部分を直すことを指す言葉です。あくまでも直すことを意味し、一から作り上げることは意味しないため注意が必要です。
他に、実績や経歴を偽ることや、失敗したにも関わらずあたかも成功したかのように振る舞うことなど、中身が伴わない状態で外見ばかりを整えることを「取り繕う」と表現する場合もあります。
取り繕うの使い方・例文
- 不注意で無残に破れてしまった手提げ袋を、祖母が綺麗に取り繕ってくれたのは今でも優しい思い出として残っている。
- 稚拙なミスから一気に形勢が変わり、敗退してしまった後でも、決して自分を取り繕うことなく、堂々と次の試合への意気込みを語った姿に惚れた。