窮鼠猫を噛む
「窮鼠猫を噛む」という言葉について解説します。
この窮鼠猫を噛むは、ことわざの中でもわりと使用頻度が高い部類の言葉ではないでしょうか。
日常でも見聞きすることが多いかもしれませんが、なんとなく意味は掴んでいるもののきちんとした意味を把握してはいないかもしれません。
ここではそんな「窮鼠猫を噛む」ということわざの意味や使い方を紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になって整理してみてください。
窮鼠猫を噛むの意味とは
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)とは「追い詰められた鼠が猫に噛みつくように、弱者も追いつめられると強者に反撃することがある」という意味のことわざとなっています。
この言葉の出典は、前漢時代の始元6年に朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論会をまとめた著作「塩鉄論・詔聖」とされており、
この塩鉄論・詔聖には窮鼠齧狸という一文があり、これを訳すとそのまま窮鼠猫を噛むとなります。
このことわざは、弱者も強者に反撃するという意味の他にも、追い詰めすぎるのは良い事ではない。という意味でも使われることがあり、立場によって使い分けることができる言葉ともいえそうです。

窮鼠猫を噛むを使った文章・例文
- 彼には何もできないと侮っていると、窮鼠猫を噛むという言葉があるようにしっぺ返しを喰らうかもしれない。
- 昔あった農民の一揆などは窮鼠猫を噛むをそのまま表したものなのかもしれない。
- 窮鼠猫を噛むといっても、鼠が噛んだからといってどうなるわけでもあるまい。