月に叢雲花に風
「月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)」ということわざは日常生活の中で頻繁に聞くものではないと思います。しかし、響きがとても風流で趣深いことわざですので、意味を覚えて折に触れて使えるとよいですね。意味だけではなく、読み方も難しいことわざですのでこの機会に覚えてくださいね。
この記事では「月に叢雲花に風」の読み方や意味、使い方を紹介します。
月に叢雲花に風の意味とは
「月に叢雲花に風」の読み方は「つきにむらくもはなにかぜ」で、意味は「良いことには何かと邪魔が入りやすく長続きはしにくい。また、思うようにことがすすまない」ことを表しています。「月に叢雲花に風」ということわざがなぜこのようなことを表しているのかはわかりにくいと思うので、少し詳しく解説します。
月は、名月の夜の月を指していて、せっかくの月に雲がかかってしまい見えにくくなってしまうことを表しています。花は、満開の花を指していて、せっかく花が満開で見頃になっても風が吹いて散ってしまう様を表しているのです。ここから、物事が一番良い時にも邪魔が入り、長続きしないことを表しているのですね。
確かに、ほどほどにうまくいっている時には邪魔が入らなくとも、いよいよ成功しそうになった時に邪魔が入って台無しになってしまうことはよくありますよね。
月に叢雲花に風を使った文章・例文
- やっとコンペで企画が通りそうだったのに、月に叢雲花に風でライバルが良いプランを出して僕のはプランはボツになってしまいました。
- うまくいかなくなっても、月に叢雲花に風。そんなものだとあきらめよう。