敬称略
「敬称略」という言葉について解説します。
敬称略。この言葉は何かの名簿、テレビなどでのテロップ、出席者の紹介など様々な場面で見聞きしたことがある言葉だと思います。
冠婚葬祭、ビジネスシーンなどで使われるいわゆる「大人語」ですので、意味や使い方をきちんと把握していないと思わぬ失敗をしてしまいかねません。
ここではそんな「敬称略」という言葉について整理しながら紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
敬称略の意味とは
敬称略とは「人名を列挙する際、「様」「さん」などの敬称を省略すること」という意味の言葉で、名簿などでは「(敬称略)」のように付記される事が多いようです。
敬称とは、相手への敬意を表する表現のことですが、丁寧さのつもりで社長様、部長様とすると二重敬語となり丁寧どころか失礼にあたってしまうので気をつけましょう。
敬称略を用いる理由として、人数が多い場合など敬称をつけていると冗長になってしまうことを避けるために用いられます。なので、少人数なのに敬称を省略してしまうと失礼になってしまうこともあるので注意してください。
敬称略と呼び捨て
呼び捨てになってしまうような気がして敬称略するのを迷うと言う方がいらっしゃるかもしれませんが、敬称略という言葉には「敬称を使用したいが、略して申し訳ありません」という意味を含んでいます。
敬称をつけないから敬意がない呼び捨てと同じ。ということはありませんので、この点も押さえておくと良いでしょう。

敬称略を使った文章・例文
- 出席者が多いため、敬称略にて失礼いたします。