俗世
「俗世(ぞくせ)」という言葉があります。
人柄が変わってしまった人のことなどを、「俗世に染まる」や「俗世にまみれる」と表現されますが、俗世とはどういうことを指すのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
また類語も多いことから、その違いについて混乱する人も少なくないかと思います。
ここではそんな「俗世」について、意味や使い方などをご紹介していきます。

俗世の意味とは
俗世(ぞくせ)とは、俗世間の略で、「世の中」を意味します。
人が暮らす世の中俗世間を意味します。用いられる場合は、主にそうした世の中にある良くないルールやしがらみなど、負の側面を指す場合に用いられます。
人が暮らす社会から離れる際の気持ちとして、「俗世に嫌気がさす」という表現がされます。
読み方は一般的に「ぞくせ」となりますが、「ぞくせい」でもよいとされています。
世俗との違い
類語に挙げられる世俗(せぞく)の違いですが、俗世が広く世界を指す言葉なのに対し、世俗は人間社会のように世界よりももう少し小さい範囲や概念を指す言葉だとされています。
他にも「浮世(うきよ)」や「娑婆(しゃば)」、「此岸(しがん)」などの類語があります。
俗世の使い方・例文
- このまま都会で暮らしていても、俗世にまみれるだけだ。
- 上司のパワハラや、会社のブラックさを我慢するたび、どんどん自分が俗世に染まるのが分かる。
- 俗世に嫌気がさして、貯金をはたいて完全自給自足の生活を始めたところ、心身ともにとても健康になった。