苦虫を噛みつぶす
「苦虫を嚙みつぶす」という言葉があります。
小説や新聞などで「苦虫を噛みつぶしたような表情」という表現がされているのを読んだことがあるかと思います。実際に苦虫を噛み潰したことがない人がほとんどですから、意味が分からない方も多いのではないでしょうか。
様々な場面で用いられる言葉なので覚えておくととても便利です。
ここではそんな「苦虫を嚙みつぶす」について、意味や使い方などをご紹介していきます。
苦虫を噛みつぶすの意味とは
苦虫を嚙みつぶすとは、「まるで虫を嚙みつぶしたかのような苦い顔をすること」や「そうした苦々しい感情を抱くこと」を意味します。
不愉快な気持ちになった時や、苦々しい感情を抱いている時など、まるで苦い虫を噛んだかのような表情を浮かべることを指します。
他にも打つ手がない八方塞がりを嘆いている状況や、相手があまりにも見当違いの意見を出したことを見下しているときなど、幅広い場面で用いられています。
ほとんどの場合は「苦虫を嚙みつぶしたような」という形容詞として用いられます。
苦虫を噛みつぶすを使った文章・例文
- その場にいた全員が一斉に苦虫を噛みつぶすほど、彼の発言は不愉快なものだった。
- 交渉が失敗したと聞いたときの社長は、まさに苦虫を嚙みつぶしたような苦い顔をしていた。
- 客にどれだけ横柄な態度を取られても、苦虫を嚙みつぶすしかないのが接客業の嫌なところだ。
- 自分のアイディアがつまらないのは承知しているが、発言のたびに苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべるのはさすがにパワハラものだ。