水泡に帰す
皆さんは、「水泡に帰す(すいほうにきす)」という言葉をご存知でしょうか。
慣用句の一つなので、見聞きしたことのある方も多くいらっしゃると思います。
この記事では、「水泡に帰す」の意味を解説させていただきます。

水泡に帰すの意味とは
「水泡に帰す(すいほうにきす)」とは、「水の泡のように、これまで積み上げて来たものがあっけなく無くなる様子」「積み上げて来た努力や苦労が全て無駄になる」という意味の慣用句です。
「努力が水の泡」など、何かが台無しになってしまうことを水の泡と表現するのも、水泡に帰すという慣用句から来ているものです。
「水泡(すいほう)」とは、文字通り水の泡を指します。泡は大きく膨らみますが、ほんの少しの刺激や時間経過で割れて台無しになってしまいます。この様子から、積み上げた努力などが一瞬にして無くなることを指して水泡に帰すという言葉となりました。
また、水泡に帰すは非常に誤読の多い言葉です。特に多いのは「かえす」と読んでしまうミスです。正しくは「すいほうにかえす」ではなく「すいほうにきす」なので、覚えておきましょう。
水泡に帰すを使った文章・例文
ここで、「水泡に帰す(すいほうにきす)」を使った例文をご紹介します。
1.県大会も近いというのに右足を骨折してしまった。せっかくの努力が水泡に帰してしまった。
2.毎日体育祭の為に練習をしていたのに、当日の豪雨により中止になってしまった。水泡に帰すとはまさにこのことだ。
3.一つのミスでこれまでの努力が水泡に帰してしまう可能性がある。