紺屋の白袴
「紺屋の白袴」という言葉の意味や使い方について解説します。
この「紺屋の白袴」とは、古めかしい言い回しであるためあまり耳馴染みのない方も多いかもしれません。
白い袴を紺色に染める職業である紺屋が、人の袴ばかり紺色に染めており、自分の袴は染めずにそのまま履いている様子が語源の言葉です。
よく「紺屋の白袴で、多忙な美容師の彼はここ三か月ほど髪を切っていないらしい。」といった使い方をします。
語源が面白く、覚えておくと良い言葉です。
今回は、そんな「紺屋の白袴」について詳しく解説します。
この機会に「紺屋の白袴」について深く知っていきましょう。
紺屋の白袴の意味とは
紺屋の白袴とは「他人ごとばかりに働いて忙しく、自分自身のことには手が回らないこと。自分のことはいつでもできると思い、後回しにし何もしないでいることの例え。」という意味を持つ言葉です。
白い袴を紺色に染める職業である紺屋が、人の袴を紺色に染めることに忙しくしており、自分の袴は染めないでそのまま履いていることが転じて生まれた言葉です。
よく「日々忙しい料理人が、自分自身の食事はお茶漬けなどの質素なものを食べており、まさに紺屋の白袴だ。」といった使い方をします。

紺屋の白袴を使った文章・例文
- 大家族のお母さんは、子供たちに食事を食べさせることばかりに力を注いで、自分の食事はあまり摂っておらず、まさに紺屋の白袴だ。
- スーツの仕立て屋をやっているうちの父親は、自分の着る服には気が回らず紺屋の白袴のような状態になっている。