春秋に富む
皆さんは「春秋に富む」という言葉をご存知でしょうか。
「春秋」は「しゅんじゅう」と読み、「春と秋」であるとして、春と秋が豊かである…というように意味の見当がつけられるでしょうか。
「春秋に富む」は、単純な言葉のイメージだけでは分かりづらい、意外な意味を持った言葉なのです。
今回は「春秋に富む」という言葉について詳しく解説します。
春秋に富むの意味とは
春秋に富むとは「将来が希望に満ちた若い青年」を指す言葉です。
「高齢である」という意味の対義語として「春秋高し」があります。
春秋(しゅんじゅう)とは読んで字のごとく「春」と「秋」を指しますが、比喩表現として「年月」を表しています。
まだまだ長い年月を生きていくことができ、希望や可能性に満ち溢れている若者の様子を褒めたたえた言葉が「春秋に富む」です。
「春秋に富む」における「春秋」は「年月」の比喩ですが、文字通り「春と秋」として使われている言葉が「春秋の争い」です。
これは「春と秋のどちらが優れているかについての議論」という意味です。
その類の議論が最初に登場するのはなんと古事記の記述であり、大変長い歴史を持つ議論が「春秋の争い」です。
長く続いているということは、すなわち結論が出ない議題ということでもあり、春も秋もそれぞれに優れているということを逆説的に表しているのかもしれません。

春秋に富むを使った文章・例文
- 春秋に富んだ若者が台頭できる業界は、未来が明るくて良いと思う。
- 春秋に富む人たちを見ていると、自分までエネルギーをもらえるように感じる。