幾許
「幾許」という言葉について解説します。
まず、みなさんはこの言葉を読めますでしょうか。
いくきょ… いくゆる… なんて困っている方は多くないかもしれませんが、んーと??となっている方は少なくないのではないでしょうか。
ちなみに使い方ですが、「余命幾許もない」なんて使ったりします。
この形で見ると読み方にピンと来た方はいると思います。
といったところで、ここではそんな「幾許」という言葉について、意味や使い方・読み方を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。
幾許・幾何(いくばく)の意味とは
幾許・幾何(読み方・いくばく)とは
- 数量・程度の不明・不定なことをいう語。どれほど。
- (いくばくかの形で)ある程度。若干。
- あとに係助詞「も」と打消し語を伴って、数量・程度が多くないことを表す。あまり。
ということで、「余命幾許もない」といった場合は、3の意味の「も」と打消し語を伴った意味の「余命があまりない」という意味になることが分かると思います。
現代ではなかなか幾許という言葉を使うことは少なくなってきており、余命幾許もないの形で使われることがほとんどかもしれません。
ですが、幾許という言葉は数や程度をざっくりと表す言葉と覚えておきましょう。このままでは幾許という言葉の寿命が幾許もなくなってしまうような気がします。
幾許の使い方・例文
- おじいちゃんは戦後のどさくさで土地を取得し、幾許の利益を得たか教えてくれなかった(1の意味)
- 旅の予算はまだ幾許か残っているが、安心できるほどではない。(2の意味で)
- 財布の中には幾許も残っていない(3の意味で)