風前の灯火
「風前の灯火」という言葉について解説します。
「あの会社はもう風前の灯火だ」「駆けつけた時にはすでに風前の灯火の状態だった」といった形で使われるこの言葉。
みなさんも日常の中で見聞きした事があると思います。
よく使われる慣用句の一つとも言えるので、意味や使い方もなんとなく把握していることと思いますが、改めてここで押さえなおしてみましょう。
ということで、ここではそんな「風前の灯火」という言葉について、意味や使い方・読み方を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。

風前の灯火の意味とは
風前の灯火とは「物事が今にも終わってしまいそうな状態や、滅びてしまいそうで危険な状態であること」という意味の言葉となっています。
ということで「あの会社はもう風前の灯火だ」といった場合は「あの会社は倒産寸前の状態だ」となり、「駆けつけた時は風前の灯火の状態だった」といった場合は「駆けつけた時は危篤の状態だった」となることが分かるのではないでしょうか。
なぜ風前の灯火=今にも終わってしまいそう という意味になるのかということですが、
風前=風の当たる場所
灯火=照明として使われていたろうそくや灯明
という言葉の組み合わせなので、風の当たる場所にある灯明。すなわち、いつ消えるか分からない状態を指しています。
いつ消えるか分からない、今にも消えそうという状態から転じて、今の意味で使われるようになりました。
風前の灯火を使った文章・例
- あの監督が来るまでは、我が部はいつ廃部になってもおかしくない風前の灯火の状態だった。