後釜
皆さんは「後釜」という言葉をご存知でしょうか。
この言葉にいい印象を持っている人は少ないのではないでしょうか。
あまり良くない場面で使われることが多く、そのイメージが強いと思われます。
今回は「後釜」という言葉について詳しく解説します。

後釜の意味とは
後釜とは「前人が退いた後、その地位に就く人」という意味です。
読み方は「あとがま」です。
かまどにかけていた釜を降ろした後、その火が消えないうちにすぐ次の釜をかけるという動作からきた言葉です。
そのため前人がいなくなった後すぐに、間髪入れずに後任者が就くという状況を指すことが多いです。
さらに「後釜」となる人はあらかじめ準備されていた、周到な用意をして地位を奪ったという印象が着いてくることも少なくなく、あまり良いイメージで使われることはない言葉です。
また、「再婚相手の女性。後妻」という意味で使われることもあります。
「釜」という言葉から「炊事場に立つ人」、すなわち妻や母親を連想しての用法と思われます。
こちらも「前妻と離別してすぐに迎えた妻」というイメージが強く、すぐに結婚に持ち込める間柄の女性とは前妻がいた頃の愛人であることがほとんどなので、やはり良い感情を込めて使われることは少ないです。
動詞を付ける場合は、「後釜に座る」という形になることが多いです。
これは地位を得ることを「○○の座に就く」「椅子に座る」と言うことから来ています。
後釜を使った文章・例
- 左遷された部長の後釜には意外な人物が選ばれた。
- 彼女は妻と死別した資産家に取り入って、まんまと後釜に座ったらしい。