一笑に付す
皆さんは「一笑に付す(いっしょうにふす)」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言い換えると「笑い飛ばす」「気にしない」「相手にしない」などの言葉が挙げられます。
自身に満ち溢れた人しか使えない言葉かもしれませんね。
今回は「一笑に付す」という言葉について詳しく解説します。

一笑に付すの意味とは
一笑に付すとは「自分に対する噂や悪評などを笑い飛ばして気に留めないこと」という意味です。
読み方は「いっしょうにふす」です。
一笑の「一」は、「ほんの少し」という意味です。
具体的な動作としては、一呼吸分くらいの笑い声を出す、鼻で笑うくらいのニュアンスでしょうか。
「付す」は「付する」が短くなった形であり、「一笑に付する」という表記もあります。
「付する」は「添える」「つく、つき従う」「物事を託す、任せる」といった意味があり、ここでは3つ目の意味になります。
他人からの噂や悪評などといった好ましくない評価への反応を「ほんの少し笑うくらいの仕草に込める」といった意味合いです。
いかなることを言われようと鼻で笑い飛ばしておしまいにする、全く堪えていませんよというような反応が「一笑に付す」です。
自信にあふれて頼もしい印象を受ける動作ですが、発言した本人の前ですると相手への侮辱になりかねません。
時と場所は選んだほうが良いですね。
一笑に付すの使い方・例文
- 事業を始めるという友人は、絶対に失敗するぞという周囲の評判を一笑に付した。
- 下馬評を一笑に付すような健闘ぶりに、惜しみない拍手が送られた。