愛別離苦
「愛別離苦(あいべつりく)」という言葉の意味について解説します。
ドラマや歌の歌詞などで、愛別離苦という言葉を聞いたことはないでしょうか。字面が難しく文字だけではどういった意味なのか分かりづらいですね。
皆様はこの愛別離苦という言葉の意味をご存知でしょうか。
もしご存知でなければ、ぜひこの機会に意味を知ってみましょう。
愛別離苦の意味とは
愛別離苦の意味は「親愛な人と別れる辛さ」「親子や夫婦などの愛する人と生別・死別する苦痛・苦しみ」となっています。出典は「大般涅槃経」と言われています。
愛別離苦は仏教用語の一つです。仏教における苦の分類である「四苦八苦」というものをご存知でしょうか。根本的な苦を生・老・病・死の四苦として、そのほかに「八苦」としてさらに四つの苦があるとされています。愛別離苦は、その八苦の一つとされており、愛する者と別離することを表した言葉です。愛する者と別れる・離れることは苦しいと書いてみると納得しやすいですね。
他の八苦には、恨み憎んでいる者に会うことである怨憎会苦(おんぞうえく)、求めるものが得られないことである求不得苦(ぐふとくく)・人間の肉体と精神が思うがままにならないことである五蘊盛苦(ごうんじょうく)があります。同じ八苦の怨憎会苦は、恨み憎んでいる者に会うことという意味になっており、愛別離苦とは正反対の言葉ですね。
愛別離苦の使い方・例文
- 恋に恋する乙女からすると、人生の中で一番苦しいのは愛別離苦なのではないだろうか。
- 妻が亡くなり、愛別離苦に泣き喚いてしまった。