嘘から出たまこと
「嘘から出たまこと」ということわざについて解説します。
読み方は、「うそからでたまこと」です。
この「嘘から出たまこと」ということわざは、「まこと」の部分がいろいろな漢字で表されていて、統一されていません。
以下にそれぞれ記載しましょう。
「嘘から出た実」「嘘から出た真」「嘘から出た真実」「嘘から出た誠」
というように、4種類の漢字が見当たります。
「嘘から出た実」は、「嘘」の対義語が「実」であるため、こちらが用いられている場合が多くあります。
「嘘から出た真」は、江戸系のいろはかるたにこの表記をするものが多くあります。
「嘘から出た真実」は、あまり一般的ではないようです。
「嘘から出た誠」は、こちらも一般的ではありませんが、ことわざに詳しい人には通じることがあるかもしれません。
いずれの漢字も、もちろん読み方は同一で、「うそからでたまこと」です。
さて、どれを使ってよいのか迷ってしまいますね。
どれも真実(しんじつ)です。
迷った場合は、「嘘から出たまこと(うそからでたまこと)」と平仮名で記載してもよいのではないでしょうか。
嘘から出たまことの意味とは
嘘から出たまことの意味は、「初めは嘘のつもりで言ったことが、偶然、事実になること」また、「冗談で言ったことが、結果として真実になること」です。
嘘から出たまことの類語
類語は以下のとおりです。
- 嘘は実を引く
- 瓢箪(ひょうたん)から駒
- 根もない嘘から芽が生える
嘘から出たまことの使い方・例文
- 彼は有名人と結婚するとうそぶいていたが、偶然の出会いで本当に結婚することになるとは、まさに嘘から出たまことだ。
- 趣味でドラムを演奏していた彼は、根拠もないのにいつも「テレビに出る」と言っていたが、嘘から出たまことというべきか、本当に彼のところにテレビの取材が来た。