お屠蘇
「お屠蘇」という言葉の意味や由来について解説します。
読み方は、「おとそ」になります。
お屠蘇とはお正月に飲むもので、地域により作り方が異なります。
皆さんは、このお屠蘇の意味や由来をご存知でしょうか。
意味は広く知られていてもその由来まではあまり知られていません。
この機会に、お屠蘇について深く知っていきましょう。
お屠蘇の意味とは
お屠蘇(おとそ)の意味は、「酒やみりんに約10種類の生薬を漬け込んで作った薬草酒」となります。
正しくは、屠蘇延命散といいます。
お屠蘇の作り方とは
まず、酒とみりんと屠蘇散を用意します。
次に、酒とみりんを合わせて300mlになるようにします。
そこへ屠蘇散を入れ、5時間から8時間ほど浸します。
酒を多めにすると辛口に、みりんを多めにすると甘口になります。
時間が経ったら屠蘇散を取り出し完成です。
地域によって酒の種類や作り方が微妙に異なります。
屠蘇散は、漢方薬と同様に、身体に良いとは言っても人によって合う合わないがあります。
副作用が出る恐れもあるので、くれぐれも目分量で作るのはやめしましょう。
市販の屠蘇散の使用量を必ず守ってお屠蘇を作れば副作用の心配は少なくなります。
疫病に対して処方される漢方の一日の分量が20gであることに対して、市販されている屠蘇散の一日の分量は2gになります。
お屠蘇の由来
お屠蘇の由来はいくつかあります。
蘇という悪魔を屠るという説や悪魔を屠って魂を蘇生するという説があります。
お正月に屠蘇を飲む習慣は、古くから存在しています。
中国では唐の時代からその習慣がありましたが、今ではないそうです。
日本では、平安時代からこの習慣が存在しました。