李下に冠を正さず
「李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)」ということわざの意味について解説します。
政治ニュースでも度々使われ,特に最近はよく目にするようになった「李下に冠を正さず」という言葉の意味をご存知でしょうか。
「李下」という言葉は使われることはほとんどないです。
この機会に意味を理解してみましょう。
李下に冠を正さずの意味とは
李下に冠を正さずとは「人から誤解を招くような行動をすべきでない」という意味になります。
スモモの木の下で冠を被りなおすと、スモモを盗むと疑われるということです。
君子は疑われるようなことをすべきでない。
「李下に冠を整さず」とも書きます。
「古楽府・君子行」の「瓜田不納履、李下不正冠」が由来です。
「李下冠正さず」という略した表記を見ることはないので、略して記す時は「李下不正冠」となるのでしょう。
瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)とは「瓜の畑の中で靴を履き直すと、瓜を盗んだと疑われる」という意味です。
両方共に他人から疑念を招くようなことは避けよとなります。
<類語>
「瓜田李下」「李下の冠瓜田の履」「李下之冠」
「火のない所に煙は立たぬ」
<英語>
「avoiding the appearance of evil」
李下に冠を正さずを使った文章・例文
<例文>
- その会合の前に役所の人と会うのは避けた方がいい。李下に冠を正さずと言うだろう。談合と思われるのは心外だから。
- こんな場所であまりウロウロして捜さないほうがいい。痴漢に間違われたら大変だ。李下に冠を正さずということだよ。