何気に(なにげに)
「何気に(なにげに)」という言葉について解説します。
この何気にという言葉は、昭和60年代あたりから本来の意味とはすこし離れた使い方をされるようになった若者言葉という側面があります。
「何気○○じゃない?」というように少し崩して使わることもあり、誤用されやすい言葉とも言われています。
正しい使い方や、今どういう使われ方をしているかなどを踏まえて解説しますので、ここで一度きちんと整理して理解してみましょう。
何気にの意味とは
「何気に」は元は「何気なく」で「はっきりとした目的や意図のないこと」という慣用句です。
本来なら最後の否定形の「なく」の部分を取ると意味は逆になるところですが、現在の使われ方は否定形の部分を省略した形で「さりげなく」「なんとなく」というような意味になっています。
そういうところを指して誤用されている言葉と言われているようです。
他にも「このジュース何気に美味しい」といった場合は「けっこう」「実は」というような意味で使われることもあります。
そもそも何気にという言葉自体が何気なくの否定形を省略した誤用である上に、現在では前後の文脈によってニュアンスを汲み取って使うことが多いので、どれが正しい使い方というのは難しいかもしれません。
何気にの使い方・例文
- 暇だと思っていたけれど、今月何気に忙しい。
- 見た目パッとしないのにあのお店は何気に繁盛している。
- 立て続けに事故が起こっているし、あのカーブは何気に危ない。
- ボーっとしているように見えて、何気に努力家らしいよ。