下馬評
「下馬評(げばひょう)」という言葉は、スポーツの解説や競馬の予想、そして選挙の時など、様々な場面で耳にするものですね。アナウンサーなどが使うこともあれば、日常の会話で使うこともあるなど使用場面の幅広さも特徴です。
スポーツの試合で格下が格上のチームに勝った時には「下馬評を覆す」と言うこともあります。頻繁に使うものですが、「下馬評」の由来や使い方についてはわからないことも多いと思います。
この記事では「下馬評」の意味や類語、使い方や例文を解説します。
下馬評の意味とは
「下馬評」は「げばひょう」と読み、意味は「ある事柄に直接関係のない人たちがする評価や噂話」を表します。テレビや新聞などで「下馬評」と言うときにも、当事者が言っていることではなく、評論家や一般人からの評判などを指していることからもこの意味がわかります。
「下馬評」の由来は江戸時代にあります。訪問者が城に入る際に下馬(馬から降りる)する場所で、主人が返ってくるまでの間にお供がした噂や評判のことを「下馬評」と言いました。ここから、直接事柄と関係のない人の噂を表すようになったのですね。
なお、「下馬評」を使う場合にはただの噂話というよりは、ランキングや強さなどの評価が伴うことがほとんどです。
下馬評の類語
- 評判
- 噂
下馬評を使った文章・例文
- この試合は大差がつくものとされていたが、格下のチームが大逆転劇で勝った。下馬評を覆す試合結果に観客は大喜びだ。
- いつの時代でも下馬評はあくまで噂話程度のものだ。無視するべきではないが、あまり重く取り上げないほうが賢明だ。