ケレン味
作品を評論する雑誌などで「ケレン味の利いた作品」という言葉を目にすることがあると思います。
「けれんみのない」や「ケレン味溢れる」という使われ方が多いが、日常では滅多に使われることないこの言葉、カタカナなので外来語なのかと思う人もいると思います。
もしくは、「塩味のきいた」などのようにケレンという味なのかと思う人もいるかと思います。
そんな文字だけでは意味が理解できないこの言葉についてこの機会にしっかりと覚えていきましょう。
ケレン味の意味とは
ケレン味の意味は「ごまかしたり、はったりを利かせること」を表します。
このケレン味というのは、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも利用できる言葉です。
どのように利用するのかは、下部の「ケレン味の使い方・文章」を参照ください。
実際に、「ケレン」という汚れや塗装をする前に錆びを落したり、錆びていなくても塗料の密着を良くするため傷をつける作業が存在します。
「ケレン」は作業の名前なので味はしません。
ケレン味の英語
ケレン味は英語で「playing to the gallery」を表します。
しかし、ハッタリという意味で使うのなら、「showing off」の方が正しいのでこちらを使うことを推奨します。
ケレン味の類語
以下のケレン味の由来でわかるかと思いますが、ケレン味には由来があり類語は存在しませんが、強いていうならば「ハッタリ」が類語になります。
ケレン味と意味は同じですが、使い方によっては類語にならないので注意してください。
ケレン味の由来
ケレン味は、漢字で「外連味(けれんみ)」と表します。
外連味の「外連(けれん)」とは、歌舞伎で宙を飛んだり派手で奇抜な演出や仕掛けのことを表す演出用語です。
派手で奇抜な仕掛けはある意味では、演者の演技をでごまかすという意味にもなるので、外連にはごまかすなどの意味が含まれたと言われている。
ちなみに、「外連」とは当て字である。
ケレン味を使った文章・使い方
- 大ヒット中のアニメはとてもケレン味溢れるストーリーで面白かった。
- 友人が貸してくれはこの本だが、私にはケレン味を欠く一冊だった。