痴れ者
「痴れ者」という言葉をご存知でしょうか?
時々、ドラマや映画などで聞くことがあるかもしれません。
が、日常会話でまず使うことはない言葉ですよね。
そんな普段使わない「痴れ者」について、解説します。
痴れ者の意味とは
「痴れ者」には3つの意味があります。
痴れ者の「痴」という文字には、愚かという意味があり、そのものズバリ「愚か者・馬鹿者」という意味がひとつ。「痴」は、通常「ち」と読みますが、痴れ者の読み方は、「しれもの」です。「ちれもの」とは言いませんので注意しましょう。
2つ目の意味は、愚かなことから「騙されやすい・お人好し」という意味にもなります。
3つ目は、「考えなしで分別にかける人」のことです。
どれをとっても、ひとつとしていい意味ではありませんね。
この言葉は、悪罵・罵声の類であり、よほどのことがなければ普通は使わない言葉のひとつです。普段使わないだけに読み方も間違いやすいので要注意です。
ドラマなどでは、時々「この痴れ者が!!」という台詞が出てきます。
たいていの場合、大企業の会長や政治家など、権力のある人物が失敗した部下を叱責する場面です。ここで「このちれものが!!」などというと緊張感が台無しになりますね。
日常生活では使わない言葉ですが、ドラマや映画などではしばしば出てくる台詞ですので覚えておきましょう。

痴れ者の使い方・例文
1.この程度の仕事ができないとは。この痴れ者が!
2.まんまと出し抜かれおって。この痴れ者が!お前が腹を切るだけでは済まんぞ。