あらまし
皆さんは、「あらまし」という言葉をご存知でしょうか。
「事のあらまし」などのフレーズで知っている方も多いでしょうが、「あらまし」自体の意味や使い方は知らない方もいらっしゃると思ういます。
この記事では、「あらまし」の意味と使い方、例文を解説させていただきます。
あらましの意味とは
「あらまし」には複数の意味があります。
「事柄の大体のところ、概略」
「前もっていろいろなことを考えること」
「大方、およそ」
「前もって、かねてから」の4つです。
昔は「こうあって欲しい」「こうなって欲しい」という希望や予定について「あらましごと」という言葉を使っていました。
「事のあらまし」に代表される、「概略」という意味で使われるようになったのは中世以降とされています。
また、広島の方言で「あらましな」があります。こちらは「粗雑」や「ぞんざい」という意味を持ちます。
同じく茨城の方言でも「あらまし」が使われます。広島弁や標準語での意味とは違い、こちらでは「もうちょっと」「もう少し」という意味で使われています。
「あらまし」の語源
「あらまし」の語源は古語です。動詞の「あり」に助動詞の「まし」が付いたもので、本来ならば「希望」や「願い」という意味を持つ言葉です。

あらましの使い方・例文
ここで、「あらまし」を使った例文をご紹介致します。
1.あの人は仕事があらましなけえのお。(あの人は仕事が雑だからなあ)
2.ここで、それぞれのあらましを説明させていただきます。
3.事のあらましはこんなものだ。