餓鬼
皆さんは、「餓鬼(がき)」という言葉をご存知でしょうか。
悪い子供を指して言う「ガキ」は知っている方も多いと思いますが、本来の意味を知らない方も多くいると思います。
この記事では、「餓鬼(がき)」の意味と使い方、例文を解説させていただきます。
餓鬼の意味とは
「餓鬼(がき)」には二つの意味があります。
「生前の悪行が元で餓鬼道(がきどう)に落ち、いつも飢えと渇きに苦しむ亡者」
「子供を卑しむ語」の二つです。
餓鬼道(がきどう)とは三大悪の一つで、生前の悪行や貪欲な性質の報いとして、死んだ際に落ちる場所とされています。飲食に苦しみ食べるものを得られない餓鬼を「無財餓鬼」と呼び、施し物や残り物を食べることのできる餓鬼を「有財餓鬼」と呼びます。
また、これらは妖怪の一種ともされ、骨と皮ばかりの痩せ細った体に丸く膨らんだ腹を持つ姿で描かれます。山中などで急な飢餓感に襲われる現象を「餓鬼憑き」と呼び、妖怪の伝承の残る地域も存在しています。

餓鬼の使い方・例文
ここで、「餓鬼(がき)」を使った例文をご紹介致します。
1.イタズラばかりして、本当に手に負えない餓鬼だ。
2.餓鬼と言っても、無財餓鬼と有財餓鬼がいる。
3.餓鬼道に落ちたくなければ、その強欲な性格は直した方が良い。
4.仏教においての六道(六趣)とは、天道、人道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の6つだ。
5.この辺りの山には、今も餓鬼憑きの伝承が残っている。
6.小さな頃から乱暴で、大人には餓鬼大将と呼ばれていた。