恍惚
「恍惚」という言葉について解説します。
恍惚の表情、恍惚として、のように使われるこの言葉ですが、その意味を辞書などでしっかりと調べたことがある方は多くないかもしれません。
読み方も少し難しいこともありますので、ここで一度、その意味、読み方、使い方を整理してみましょう。
恍惚(こうこつ)の意味とは
恍惚(読み方・こうこつ)とは
- 「物事に心奪われ、うっとりするさま」
- 「意識がはっきりしないさま」
- 「老人の、病的に頭がぼんやりしているさま」
一般的には一番目の「うっとりするさま」という意味での使い方をされているのがほとんどだと思いますが、他の2つの意味を知らないと戸惑ってしまうこともあるかもしれないので覚えておくと良いと思います。
ちなみに、恍惚の「惚」の字は知覚が鈍くなるという意味の「呆け・惚け(ぼけ)」という言葉に使われる漢字でもあるので、
そこを押さえておくとすんなり覚えられるのではないでしょうか。
恍惚の類語
恍惚の類語として
- エクスタシー(気持ちよさが最高潮に達して無我夢中の状態)
- 茫然自失(あっけにとられ我を忘れること)
- 夢心地(夢のようなうっとりした気持ち)
- トランス(通常とは異なった意識・脱魂状態)

恍惚を使った文章・例文
- カップラーメンのCMで、恍惚とした表情で味わう演出は行き過ぎではないか?
- 全身麻酔にかけられていくような恍惚感に包まれていった。
- 有吉佐和子著の「恍惚の人」は現代の介護問題を予見していたように感じる。