詭弁
皆さんは「詭弁」という言葉を見たことがあるでしょうか。「きべん」と読むことはご存知でしょうか。
意味を正しく説明できる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
今回は「詭弁」という言葉について詳しく解説します。
詭弁の意味とは
詭弁とは「間違った理屈を強引にこじつけて、正しいように思いこませる虚偽の議論」という意味で、読み方は「きべん」です。
「詭弁を弄する」のような使い方をします。「弁が立つ」からの連想で「詭弁が立つ」というように使いがちですが、これは誤用です。
詭弁による論のこじつけは、自己主張を押し通したり、相手を論破したりするためにしばしば用いられます。
会話相手から詭弁を使われたら、虚偽の主張や事実誤認を指摘したり、より詳しい説明を求めることで崩すことが可能な場合があります。冷静に相手の論を分析してみましょう。
分かりやすい詭弁の例として「1円玉はダイヤモンドより価値がある」という話があります。
「ダイヤモンドより価値があるものは『何もない』。『何もない』よりは1円玉の方がいい。よって、1円玉はダイヤモンドより価値がある」というものです。
最初に出てくる「何もない」は「存在しない」の意味ですが、後に出てくる方は「空っぽである」という意味です。この話は「何もない」の解釈を強引に同一化しているというのがポイントです。

詭弁を使った文章・例文
- あの人は詭弁を弄するのがうまいから、言いくるめられないよう気を付けてね。
- 行き過ぎた自己主張をしているね。詭弁になっているって気が付いてるかい。