一挙手一投足
「一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)」という言葉を聞いた言葉あると思います。
「一挙手一投足を注目される」という使い方がされ、主に有名な人物に対して用いられることが多い言葉ですが、一般人同士でも使用される言葉です。
ここではそんな「一挙手一投足」について、意味や使い方の他に、意外に多い誤用や、似た言葉の「一挙一動」との違いについてなど、詳しく解説していきます。
一挙手一投足の意味とは
一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)とは、「一つ一つの細かい動き全て」のこと、あるいは「ちょっとした労力・努力」のことを指す言葉です。
本来の意味は、手を挙げ、足を踏み出す動作のことを指す言葉でしたが、そこから転じてその人物が行う些細な動きの全てのこと意味するようになりました。
また、本来の意味にある「わずかな努力」を当てたつもりで、「一挙手一投足の気持ちで励む」という誤用もされているため、注意が必要です。
一挙一動との違いは
一挙手一投足と似ている言葉に「一挙一動」という言葉があります。
両者の違いについてですが、
・一挙手一投足がより肉体的で、「指がかすかに動いた」や「視線が右から左に移った」というように、本当に細かな動き一つ一つに対しても使われます。
・一挙一動は、それよりもう少し大まかな動きを表現するときに用いられます。「指を小刻みに動かしている」や「視線が定まらない様子」のように、一連の動作について用いられます。

一挙手一投足の使い方・例文
- 相手選手の一挙手一投足をしっかりと観察するのが基本だ。
- 有名になればなるほど、一挙手一投足にいちいち世間の反応が付いて回るものだ。